top of page
Pink Sugar
Studio Grace
(スタジオ・グレイス)

人生記録サンプル

ある翻訳家の人生記録

―とらわれていた価値観の外へ ―

これは、私自身の人生を題材にして作成した

「人生記録プロジェクト」のサンプルです。
 

実際の人生記録では、

このようにヒアリングを通して出来事や感情を整理し、
一つのストーリーとして再構成していきます。

以下はその一例です。

第1章

長女という役割の中で生きた子ども時代

私は海沿いの小さな町で生まれた。

 

海と山に囲まれた穏やかな場所で、
祖父母と両親、そして七歳年下の妹と暮らしていた。

 

一見するとどこにでもある家庭だったが、
その中で私は、ある役割を背負って育っていた。

 

続く…

第2章

とらわれていた価値観の外へ

 

ある日、私は日本を離れた。

 

親には猛反対された。

 

けれど、このままここにいたら
自分が壊れてしまう気がしていた。

 

行き先はイタリアだった。

 

続く…

 

第3章

異国で見つけた自由

 

ローマの空港に降り立ったとき、
コーヒーと焼きたてのクロワッサンの匂いがした。

 

外国のはずなのに、
なぜか懐かしい匂いだと思った。

 

イタリアでの生活は決して順調だったわけではなかった。

 

頼りにしていた人に裏切られたこともあった。

食べていくだけで精一杯の時期もあった。

 

それでも、
ここで生きていくと決めていた。

続く…

 

第4章

役割に戻るという選択

 

イタリアでの生活は、
決して簡単なものではなかったが、

少しずつ自分の居場所を作れるようになっていた。

イタリア語も少しずつ身につき、
仕事も任されるようになり、
私はこのままここに骨をうずめるつもりでいた。

親の反対を押し切って出てきたから、
もう日本には戻らないという覚悟があった。

 

けれどある出来事をきっかけに、
私はもう一度、日本へ戻ることになる。

 

妹の結婚、
年を重ねていく両親。

 

私はまた、
自分の中にある「長女」という役割、

「家」という見えない鎖を感じていた。

 

両親のそばに

戻るべきなのではないか。

 

そう考え始めたとき、
心は揺れ、ひどく葛藤した。

 

続く…

第5章

守る側に立つ

 

国際結婚し、子どもが生まれた。

 

それまでの人生は、
自分一人の選択で動くことができた。

 

けれどこのとき初めて、
守らなければならない存在ができた。

 

結婚生活は、思い描いていたものとは、
少しずつ違っていった。

 

家庭の中には不安定さがあり、
心が休まる時間は多くなかった。

 

それでも私は、
子どもを守るために、
立ち向かわなければならないと思った。

 

この頃から、
私は「役割」ではなく、
自分の意思で生きることを考え始めていた。

 

続く…

第6章

誇りが揺れるとき

子どもを育てながら、
もう一度、勉強を始めた。

遠回りかもしれないと思いながら、
それでも、自分の力で生きていける道を作りたかった。

夜、子どもが眠ったあとに机に向かい、
朝を迎えたことも何度もあった。

思うように進まないことも多かったが、
少しずつ形になっていった。

やがて自分の専門分野で仕事ができるようになり、
ようやくここまで来たと思えた。

自分なりに積み上げてきたことが形になり、
自分を肯定できるようになっていた。

けれど人生は、
そこで終わりではなかった。

また別の形で、
自分の立っている場所が揺らぎ始めていた。

続く…

第7章

鎖に気づく

 

これまでの人生を振り返る中で、
ある共通した流れに気づいた。

 

私はいつも、
同じような場面で迷い、
同じような形で選び、
同じように立ち止まってきた。

 

長女としての役割、
責任という感覚、
自分がやるべきだと思ってしまう思考。

 

気づかないうちに、
同じ価値観、
同じ「見えない鎖」の中で考えるクセがついていた。

 

けれど、
その鎖に気づいたとき、
このままでいいのかと思った。

 

仕事のこと、
これからの生き方、
人との関係。

 

すべてが少しずつ揺れ始めたとき、

私は初めて、
自分が何にとらわれていたのかを
見つめることになった。

 

続く…

第8章

人生を再設計する

これまで、私は何度も立ち止まり、
何度もやり直してきた。

 

環境を変え、
生き方を変え、
そのたびに、
自分の価値観を見直してきた。

 

ダメだと思ったら一度壊し、
またゼロから作り直してきた。

 

だから今回も、
同じなのかもしれないと思った。

 

これまで積み上げてきたものが揺らぎ、
これからどう生きるのかを
もう一度考えなければならなくなった。

 

けれど今回は、
以前とは少し違っていた。

 

何かに従うのではなく、
期待に応えるのでもなく、

自分で選び直そうとしている。

 

まだ答えは出ていない。

 

けれど、
もう一度設計し直すことは、
怖いことではないと知っている。

 

これまで何度も、
そうして立ち上がってきたから。

 

続く…

 

この記録は、
私自身の人生を整理する過程の中で生まれたものです。

出来事を振り返り、
自分の思考のクセに気づいたとき、
人はもう一度、自分の人生を選び直すことができます。

 

このプロジェクトでは、
ひとりひとりの人生を丁寧に言葉にしながら、
その人だけの物語を形にしていきます。

 

もしご興味がありましたら、
お気軽にお問い合わせください

 

© 2023 by Jade&Andy. Proudly created with Wix.com

bottom of page